廊下手すりの設置のポイント

廊下に設置される手すりは主に移動や歩行を補助する目的で設置されます。歩く際、手すりに手を沿わせながら進み、必要なときにはすぐに握ったり体重をかけることで身体を支えることができ転倒防止にも役に立ちます。

途中で手すりが途切れると、先へ進みづらくなる為、廊下の手すりは連続していることが望まれます。

手すりの高さ

手すりの高さは一般的に大転子(股関節の横あたりにある少し出っ張った骨のことで、太ももの付け根あたりにあり)の位置と言われており、小柄の方で床から75㎝、身長が170㎝の方で80㎝が目安となっています。

注意

手すりの位置が高い場合、余分な力が肩や腕にかかり筋肉を痛めてしまう可能性があります。また、低い場合には、前傾姿勢になる為にバランスが取りづらくなります。正しい取り付けをしないとかえって身体に負担をかけることになるので注意が必要です。

パーキンソン病の方の場合は、バランスを崩しにくくするために通常より高めの位置に取り付けます。

手すりの太さ

手すりの太さに関して、たて手すりは直径が28㎜~32㎜、横手すりは直径32㎜~36㎜が使いやすいといわれています。介護用手すりの太さは32㎜と35㎜が一般的で、両左の差は直径でいうと3㎜程度ですが、円周にすると1㎝程度の差があります。

自分にあった太さについては、人差し指と親指で円をつくり、人差し指が親指の第一関節にしっかりとあたっているかどうかえ判断します。

廊下手すりの事例紹介