1 住宅改修のきっかけ

52歳のときに転落 転倒で頭を強く打って頸髄の5番を脱臼し、損傷してちょうど胸から下の感覚がなく、物に触れたりとかするのはわかるんですけれども熱い物 冷たい物 ぶつけて痛いかという感覚はないです。

当初はまったく胸から下は動きませんでしたが、ちょっとずつリハビリで動くようになってきて、病院の生活のなかで手すりを使ってトイレも自力で何とか行けるようになって食事も1人で食べられるようになったので退院をしました。退院にあたり住宅を改修しました。

2 退院にあたっての不安

帰ってくる時に 家で一番不安だったのはお風呂に行けるかということと、トイレにちゃんと自分で行けるかということでした。

病院の入院できる期間というのも限られていますし、実際に退院が決まってから住宅をどう改修するかっていうのは本当にバタバタと日数が少ないなかだったんですけれど、スムーズに家の方もアーサさんに見ていただいて退院までに工事も間に合わせていただきました。

3 リフォーム内容

元気な時にしていた仕事が障害のある人の生活に関わることで、その中でアーサさんとも一緒に住宅改修の仕事をさせていただこともあり、バリアフリーの住宅に興味があってある程度はバリアフリーが整っていたんですが、手すりなど実際に使うとなると少なかったのでトイレやお風呂、それと玄関に設置してもらいました。

それと和室にベッドを置こうかなと思ったので、和室を洋室にリフォームしました。

また、2階にお風呂があるので階段昇降機をつけてもらってそれで2階まで上がり、階段昇降機で上がった後は子どもが学習机で使うキャスターの付いた椅子に乗り移って家内に介助してもらって浴室まで移動しています。

4 リフォームのポイント

改修前のお宅は、段差もなく設計されていましたが、浴室が2階にありました。

今回の改修では、つかまれば立位からの移譲が可能であることを考慮して、車椅子からトイレなどへの移乗動作を補助するための手すりの設置と、1階から2階までのアプローチに焦点を置いて設計提案を致しました。

1階での居住スペースにおいては、和室を洋室にリフォームすることで快適で落ち着いた空間をつくり、トイレと浴室については、大きな改修は行わず、手すりと福祉用具で対応することを提案しました。また、2階への移動は、施工も容易で、価格的にも安価な、階段昇降機が適していると提案しました。

5 これから工事される方へのメッセージ

僕の場合、結構動きがとれる部分があったんですけれども、なかにはやっぱり立位が難しい、トイレへの移乗が難しいというような方もおられると思います。相違場合は、かなり便利な道具ができているので、その辺の道具を使用して生活する工夫を一緒にみんなで考えてもらうのがいいと思います。

実は起立性低血圧っていうのがあって、あんまり長い時間座れないので一日の大半を横になって過ごすというような生活をしているんですけど、やっぱりベッドにずっと寝たきりになってしまうと体も固くなって動きにくくなってしまうので、寝るところと日中生活するところと場所を変える工夫をしています。

6 住宅改修のきっかけ

頚椎損傷になられた方が在宅に戻り、家での生活を考える場合は、損傷された部位によって身体状況の差が大きく異なります。このことから、ADLを良く把握することはもちろんですが、重度の方の場合は、全面的に改修しなくてはならないケースも多々あります。

こうしたケースでは、家の構造をさわらざる得ないことがありますので、建築会社とのコミュニケーションを十分に取りながら進めて下さい。

なにより、在宅での生活に多くの不安を抱えられての退院になりますので、ご本人の気持ちを重要しして、1つ1つ丁寧に進めることが求められます。

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