提案のポイント

車いすユーザーの方への改修計画では、使われている車椅子の回転寸法や前後バランス、また、ご本人の体幹や筋力について考慮する必要があります。日常の動線をより動きやすくする計画が求められます。家の間取りを客観的に捉えて、日常の動線をより動きやすくするためにも空間を出来るだけ広く活用できる提案が求められます。また、浴室など一般的なユニットバスの使用が難しい場合は、公共のリハビリテーション施設等にある浴槽でシミュレーションを行うことでご本人にとって利用しやすい空間の提案が可能となります。

地元の工務店に依頼して新築されましたが、施工会社が福祉住環境に対する知識や経験が不足していたために完成当初から不便な箇所がありました。以前は、不便な箇所も身体的な能力でカバーされてきましたが、体力が低下し、不自由さを感じられるようになり、リフォームのご相談に至りました。

外出時のアプローチについては、主に勝手口のスロープを使っておられたので、玄関からも出入りができるように屋内型の昇降機を設置することを提案しました。また、日常の多くの時間を過ごされるLDKについては、使わなくなった元仕事部屋をリビングと一つにして、明るさと広さを確保しました。

改修前の浴室は排水位置が通常の住宅と同じ浴槽側にあったため、浴室床面から浴槽の縁まで17センチ程度の高さがありました。手すりについては一度も使用したことが無いということで、タオルを掛けたりするスペースとなっていました。また、窓についても一般のサッシが使用されていたので、カギが浴槽内部からは届かず、窓の開け締めが出来ない状態でした。

改修案として、排水位置を浴槽と逆側に設置し直すことで、浴槽を下げ出入りの負担を軽減しました。窓については大きいものに散り替え、カギを低い位置に付けることで、窓の開閉がスムーズに出来るようにしました。

車椅子から浴室への移乗時に、フットレストが壁に当たり、浴室と車椅子の間に隙間が出来きていたことから、ステンレスを特注加工して跳ね出し出来る金物を制作しました。プレートを壁に取り付けることで移乗を安全にスムーズに出来るようになりました。

掃除の際に床に水を流せるように床面に排水口があり、敷居とタイルの床面に2㎝弱の段差がありましたが、水を流して掃除することが無いということなので、使用されていない排水を撤去、タイル面を解体し、床組をして、水回り用の床材施工し段差解消を行いました。施工にあたり使い慣れておられた手すりは、既存の手すりを使用して施工しました。

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